日本青年期精神療法学会
第41回総会

青年期のこころの連続性と精神療法
大会テーマ
第41回日本青年期精神療法学会は、多くの方々にご参加いただき、お蔭様をもちまして、盛会裡に終了することができました。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
会長挨拶
第41回日本青年期精神療法学会総会を2024年11月16日(土)〜17日(日)に富山県で開催する機会をいただくこととなりました。歴史あるこの会を富山の地で開催できることを大変嬉しく思います。
第41回のテーマを「青年期のこころの連続性と精神療法」といたしました。
青年期のこころは直線的ではなく、足踏み、ときには退行を示しながら成長していきます。この足踏みや退行は、それぞれは異質な出来事であるようにみえても、相互に反応しながら繋がり、その人のパーソナリティを形成していきます。
現在、精神療法はさまざまに細分化され、青年期のこころの問題に対して有効性を示すエビデンスも積み重ねられています。しかし、現代的な精神療法が足踏みや退行をみせる青年期のこころの問題に十分に対応できているのだろうか、どのように応用したら良いのだろうかと疑問を抱くことがあります。これらの精神療法を通じて変化や成長を目指すにしても、揺れ動く青年期のこころには対応が難しいこともあるように思います。
第41回総会をお引き受けすることが決まったとき、青年期のこころの停滞や退行といった揺れ動き、もっというならその「とらえがたさ」をどのように精神療法によって支えるのかをテーマにしたいと思いました。本学会は若い臨床家と青年期への精神療法の経験豊富な臨床家の集まりであるからこそ、青年期のこころの「とらえがたさ」を連続性のあるものとして再構成し適応力を高めていく方法を皆で検討できるのではないかと考えました。
特別講演は、内藤暢茂先生(金沢市民生協会ときわ病院)に「災害と青年期の精神療法」をテーマにお話をいただきます。シンポジウムでは、精神病発症危機状態(ARMS)、発達障害、自殺関連事象、そして虐待といった精神疾患や精神病理学的問題について、揺れ動きながら成長する青年期のこころとの関係について検討を行いたいと考えています。
富山の地で、皆様のご参加をお待ちしております。(ライブ配信とのハイブリッド開催)
第41回日本青年期精神療法学会総会会長
辻井農亜
お問い合わせ
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第41回日本青年期精神療法学会総会事務局
富山大学附属病院
こどものこころと発達診療学講座 内
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